マイナ保険証 学校行事や保育園への提出時の対応について
昨年12月よりマイナ保険証（健康保険証の利用登録を行ったマイナンバーカード）の運用が開始され、健康保険証の新規発行が行われなくなりました。
現在、修学旅行等の学校行事や部活動の合宿・遠征等においては、児童・生徒が医療機関・薬局を受診等する必要が生じた場合に備えて、健康保険証の写しを持参させる取り扱いが一部行われていますが、児童・生徒本人にマイナンバーカードを持たせることへ不安の声が上がっています。また、保育所・認定こども園、幼稚園においても、園児等が医療機関・薬局を受診等する必要が生じた場合に備えて健康保険証の写しを園が預かる取り扱いが一部行われていますが、「マイナンバーカードなので、写しを提出できない」という声も上がっていました。
そのため、厚生労働省は文部科学省・こども家庭庁とも協議した上で、2025年2月に日本医師会等に対して、事務連絡『「健康保険証の廃止に伴う修学旅行等の学校行事や部活動の合宿・遠征等における児童生徒本人の被保険者資格の確認方法について」の一部改正について』を発出し、修学旅行等の学校行事、部活動の合宿・遠征等や、保育園での発病時等に医療機関等を受診するときには、次のものを医療機関・薬局に提示するといった方法により、保険診療・保険調剤を受けることができ、確認の結果、療養の給付を受ける資格が明らかな場合には、窓口負担として自己負担分（３割分等）とする対応を明示しています。
・マイナポータルに表示される被保険者資格情報のPDFファイルをあらかじめダウンロードしたもの又はその印刷物
・資格情報のお知らせ又はその写し
・資格確認書の写し
また、デジタル庁は「保育所等への通園時や学校行事等における児童・生徒等の保険資格の確認について」のリーフレットを公開し、マイナポータルで医療保険の資格情報を確認する方法について分かり易く説明しています。従業員から質問を受けた場合等は、このリーフレットを上手に活用するとよいでしょう。